ナビの北海道旅行記2012秋 パート4
11月1日
朝は5時30分に起床。まずは外を見渡すと見渡すと雲こそはあるけれども晴れている。昨日のテレビの天気予報では午前中までは晴れているらしいから、それまでに観光地等は消化しなければ、、、。
それでは朝風呂に入ろうか、、、、。昨日と違って別の風呂に入る。夜間に男女の風呂を入れ替えているので、初めて入浴したように新鮮に感じる。でも露天風呂は昨日の風呂よりもちょっと狭かったかな?でも気持ちいいもんだ。これこそ温泉旅館の醍醐味。
7時過ぎには朝食を摂りに1階のレストランへ。てっきりバイキング形式なのかな?って思っていたら、日本風の質素なおかずが数点。これでも十分。小鉢にそえられた品々はそれぞれ美味しかった。ご飯とみそ汁だけはセルフサービスなんだとかで、自分で茶碗によそって食べる。できれば生卵が欲しかったりして!!!
8時過ぎにチェックアウト。正面からホテルを見ると結構重厚すぎるホテルだったんだなあ〜。昨日は暗かったからイメージは よく判らなかったんだけど。それからできるだけ午前中に消化できるものはしておかないと、午後にはいつ雨が降るか判らないもんね。
駐車場に向かうと、俺のプリウス君、、、、今シーズン初めて窓が凍っていた。さぞかし昨晩は寒かったんだろうな。
さっそく昨日のリベンジ。有珠山ロープウェーに乗車したい。昨日駐車場代を払ったのに今日も払うんかいな!ちょっと不満が、、、、。だって駐車場代じゃなくて協力金じゃん!誰よりも2倍払うのか、、、まあ仕方ないけど。でも、宿泊したホテルで割引券を貰っていたので、団体割引で乗車できるのが嬉しい。窓口で往復切符を購入して改札前で待つ。俺ってポールポジションみたい。誰も乗らないのかな?少し時間が合ったのでトイレに行って戻ってくると、、、あれれ?団体様100名ほどが並んでいた。なんだよ〜折角先頭だったのに、、、。まあ〜いっか!なんだか満員電車に乗っているような雰囲気。
頂上駅に到着。有珠山の火口の展望台があって、歩いて7分だとか。ならば行ってみようか!って歩いて行くと、途中から階段が、、、何だかすっごく先にあるんですが、、、、。ぜって〜7分じゃないよ。ヒ〜コラ、ハ〜コラ言いながらやっとこさ「有珠山火口展望台」に到着。あ〜きつかった。そこからは有珠山の火口とみられるくぼ地が、、、。ここ、本当に火口なんだろうか?あまりに近すぎてリアルに感じられないんだけど。2000年の大噴火の際はここから噴火があったのか?あのときのニュースはおぼろげながら記憶に残っている。
今来たコースを戻って反対側の昭和新山方面を覗いてみる。ここも絶景ですな。けっこうきつかったけど、観光地としてはお勧めできるかもしれない。でも、ちょっと体力がいるけど、、、。
帰りのロープウェーは団体さんより後の便にしたので、比較的空いていた。そのためか、パノラマとなる前方の景色を堪能できた。けっこう綺麗なもんですな!
ホテルで貰った割り引き券にはクマ牧場の割引きも含まれているので、再度入場。いや〜今日来れば良かったかな?昨日と同じくエサ用のリンゴを購入してクマに与えてみる。昨日と違って観光客も多い。それに台湾人と思われる人々がかなりいて、中国語が飛び交っていた。俺、個人行動なんで、、、超アウェー状態みたい。
たくさんのギャラリーに囲まれてリンゴを投げ入れる。クマさんも心得ているようで、直接口にナイスキャッチ!うまいもんだ!そのたびに歓声が起こる。多分俺のリンゴの投げ入れる場所は5mほど高いのに、口で一気にリンゴをキャッチできるなんて、、、、すんごいアゴが発達しているんだろうな!これじゃ、自然界じゃ人間ってひとたまりもないじゃん。
有珠山もクマ牧場も十分楽しめたところで出発しよう。ここでもプリウス君は昭和新山をバックに写真撮影しておかなきゃ!十分軌跡を残すために。このまま支笏湖に向かうのも単純すぎる。そこで、洞爺湖を1周してみよう。
さっき走った道を引き返し、洞爺湖温泉街を通過した頃、洞爺湖ビジターセンターの看板が、、、。どんなもんか行ってみよう。思ったほどのお客さんはいなかった。北海道の自然とか、、、ありきたりの展示ばっかりだったけど、唯一つ感心したのは2階から見下ろす洞爺湖全景の空中写真。これはこれはスケールがでかい。でも、あまりにでかすぎて写真に収まらないじゃん。
ビジターセンターを出発後は洞爺湖も周遊へ。所々狭い道路もあるんだけど、比較的走りやすくって、紅葉も見事だった。遠くに羊蹄山が見えるようで見えないってのが、残念と言えば残念だけど、、。
ほぼ1周が終わりかけた頃、山間に要塞のような建物が見えた。望遠で再度撮影してみる。これが、洞爺湖ウィンザーホテルなのか、、、、。あの洞爺湖サミットで使われたホテルね!何だか山の頂きに で〜んと構える風格は、まさにお城みたい。これならばテロとかの犯罪を防ぐにはいい場所だったのかな?そう感じてしまった。
国道を走って「きのこ王国へ」ここ、、、一度は来てみたかった場所だった。俺きのこ大好きだから。平日なんだけど、もう少しでお昼の時間なので、けっこう賑わっていた。「日本一売れている きのこ汁 100円」このキャッチフレーズがたまらないじゃん。しっかり朝食を摂ったけど、有珠山で結構歩いたからそこそこ食べられるでしょう!
きのこ汁は現金で100円渡せばすぐ出されるけど、定食物は券売機で購入するようだ。どうしようか、、、と〜っても悩む。どれも美味しそうなんだけど、メニューがありすぎてどれも食べたい。さんざん悩んだ挙句、きのこがふんだんに入っている「大滝セット」なるものをチョイス。券売機でチケットを購入。提供される10分弱の待ち時間のあいだに、ついでだから「きのこ汁」も購入してくる。で、呼び出されて、定食の登場!!いや〜美味そうっす!きのこ蕎麦、きのこご飯、舞茸の天ぷら、とろろ、+きのこ汁。何だか見ただけで食べきれそうにない、、、、。それぞれは美味しいんだけどね。他の食事をしているお客さんを観察してみると、意外とセット物を食べている人は少なく、もっぱら「きのこ汁」に何か1〜2品を数人で別けている光景が多い。俺もがんばったけどご飯全部食べきれなかった!ゴメンナサイ!完敗です。
いや〜苦しいっす!腹が、、、、。ホント最近俺ってガラにもなく食べる量が減ったなあ〜これも年のせいかもしれない。それにバイクツーリングならば、運転しているだけで体力使うけど、車じゃ座っているだけだもんね。このまま車に戻るのも辛いので店内を物色しながら散策。んん〜お土産として買ってみたい気はあるんだけど、それぞれ、量がどっさりはいっているから、必然的に金額も張る。トータルでは安いんだろうけど。結局何も買わなかった。
国道を下っていくとナビでは支笏湖の脇を走っていることになっているんだけど、なかなか湖面が現れてこない。しばらく走って支笏湖温泉の駐車場に到着したんだけど、ここでも有料駐車場のおじさんらしき人が向かってくるので、いそいで退散。だって、湖面見たいだけなんだもん。他に場所あるでしょう!しばらく走ると湖面が左手に現れ、しばし支笏湖周遊。正面に見えるのは恵庭岳のようだ。だんだん雲がかかってきて、天気予報も正解の感じ。もう少し我慢してね!雨さん。
でも、支笏湖って、、、どこにも看板が見当たらないんだけどな、、、。このまま写真撮っても、ただの湖でしかない。せめて看板を見つけたい。さっきの有料駐車場の方に行けばあるのかもしれないけど、それだけのためにお金を払うのは何となく抵抗があるし。そんなんで、恵庭岳のふもとまで走り込んでしまった。でも、そこでついに「支笏湖」の看板を発見。ちょっとくたびれて人目には付きにくいかもしれないけれども、国道沿いにしっかり居座ってました。これこれ!恵庭岳のふもとから湖面を撮影すると、風不死岳が見える。俺ってさっきまで、あのふもとを走って来た訳か。
14時に近くなったので、そろそろ千歳経由で苫小牧に戻ろうか。俺、仙台で失敗しちゃったから、ちょっと早めに苫小牧港には到着したかった。でも、その前に千歳のイオンで買い物!札幌や室蘭ナンバーの車じゃない俺みたいな埼玉のナンバーなんて、どれくらい利用されているんだか。もっとも店内は全国同じなので悩むことはない。それにしても、ここって千歳空港の近くだから航空自衛隊の戦闘機がよくよく通過していく。けっこう やかましい〜!写真に撮りたかったけど、速度が早すぎて撮れたもんじゃなかった。
ここでは「やきそば弁当」「ガラナ」「きつねどん兵衛北海道版」など、北海道限定品をごっそり購入していきたい。なんたってマイカーだから、かさばるものも気にならない。バイクだったり飛行機じゃ買える量が違うもん。買い物カゴ1個では収まらず2個も使用。レジのおばちゃんに「何に使われるんですか?」って聞かれちゃったので「本州には売ってない商品ばかりなので買い求めています!」って言ったらビックリされちゃった。ガラナやナポリンややきそば弁当って全国で売ってるものだと思っていたみたい。違うんですよ!!
千歳から苫小牧までは30kmもないだろうから、15時過ぎに出発じゃ早すぎる。16時でもいいぐらいだ。そこで、「道の駅サーモンパーク千歳」にも立ち寄ってみる。千歳空港を利用するために、近くを通ったことはあっても来た事は一度もなかった。車を駐車し入場料金を払って屋内に。そこには大きな水槽があって淡水魚?と思われる魚がたくさん泳いでいた。運がいいことに、15時のエサの時間にまにあったようで、係員の説明もしてくれた。けっこう面白い。それに千歳川の川の中も見渡せる。いろんな淡水魚も泳いでいた。有料施設だけど、十分楽しめる場所だなって思った。
そのまま千歳市街に戻らないのが俺流!国道337号線を北上して祝梅ランプから新千歳空港バイパスで空港方面に向かう。たしか、、、、このバイパスって最近開通したはずだよね!道東自動車道の千歳東ICまでのショートカット道路だったはず。もちろん走ってみたかった。ただ本当ならば千歳東ICの中央ランプから入りたかったんだけど、、、間違っちゃいまして、、、。一つ前のランプから進入となった次第で、、、。これは快適な道路だ。もし新千歳空港でレンタカーを借りた際、帯広方面に向かうには便利この上ない。ただしレンタカー返却時にガソリンスタンドが1軒もないのが辛いところだけど。
千歳空港ICから国道36号線に入って、終盤の苫小牧へ向かう。この頃やっと雨が降り出して来た。いや〜助かりました。もし支笏湖辺りで降り始めたら最悪だったかもしれないもん。国道36号線は新千歳空港を離発着する飛行機のルートとほぼ平行なので、時間が合えば低空の旅客機を見る事ができる。以前は俺は空から見下ろしたもんだ。だからじゃないけど、ちょっと時間があったので、飛行機のウォッチ。16時過ぎとはいえ夕暮れが近づきすぎているので、シルエットでは判るけど、それ以上は、、、、でもANAの777-200は格好いいなあ〜!!
今日の夕食分の食糧だけコンビニで購入したのち17時10分に苫小牧港に到着。十分時間がある。乗船手続きをしてターミナル内を散策。いつもバイクで来るとギリギリなので、そんな時間すらなかったんだけど、今日は別格。お土産を物色してみるけど、、、今ひとつ気が載らないなあ〜ここでもパス。
17時40分ころ自動車の搬入の放送があり車に戻る。青函フェリーの「あさかぜ21」と比べると実に6倍の大きさなので、内部のレーンも広い。係員の指示に従って車を停車。必要な荷物だけチョイスして客室に向かう。
船倉からエレベーターを利用する船はたくさんあるけれども、エスカレーターを使用する船なんて初めて!エントランスで客室の案内を受け自分のベットに。スエットに着替えてまずは入浴。今日は結構 汗かいたからねえ!サウナも利用してとっても気持ち良かった。
もともと船のレストランはバイキング形式とはいえ1800円と高いので利用するつもりはなかったから、コンビニのおにぎりや総菜ですます予定だった。でも生ビールが飲みたい。レストランの係員に聞くと生ビールだけの販売もしてくれるんだとか、、、。ビールの販売所がレストランの奥にあるので、必然的に今日の料理の内容が判ってしまう。フライ、揚げもの、サラダ、、、んん〜1800円の価値はないかな?1000円だったら妥協かもしれないけど。こちらは生ビールを併せても900円とリーズナブルな夕食。って言うか、きのこ王国の食べ過ぎで まだ食欲がわかないんだもん。
ビールを飲みながら景色を眺めていると船が動き出したようだ。船長からの放送が入る。今日は低気圧の通過により波が高く揺れる事があるとのこと。まあ〜大型船だしスタビライザーを装着した船ならば問題ないでしょう。食事も終わっても何もすることがない。20時からシアタールームで映画を上映してくれるらしいので、シアタールームにむかうものの、、、内容がサッパリ?さすがに眠くなってきた。生ビール1杯で眠くなるなんて経済的な人間だわさ!ベットに横になるんだけど、さすが低気圧。船の横の揺れはスタビライザーで抑えられるんだろうけど、前後はそうはいかないみたい。すっごく前後に揺れる。そう思いながらもいつの間にか寝てしまった。
本日の走行距離195km
11月2日
気がついたら7時過ぎに目が覚めた。缶コーヒーをモーニング代わりに飲みながら一服。あ〜美味い!朝食は1000円のバイキングって聞いていたんだけど、、、どうしようかな?お昼まで我慢できるし、、、お昼はカレーだけど800円だし、、それにしようか!ってんで朝食はパス。今日は雨も上がって気持ちいい天気のようだ。
あまり船内を散策するにも、行くところがない。しかたなく船外デッキで過ごそうかとおもってはみたものの、とんでもない風が吹いていて長居なんて出来るもんじゃなかった。
船のルートと時間を考えて、もしかしたら福島第一発電所でも見えるんじゃないかな?って思い我慢してデッキで待機。多分海岸線から4〜5kmほど沖合を航行しているだろうから判りにくくなると思い、しばし陸上を観察。10時頃発見できた。今でも多くの作業員ががんばっているんだろうな、、、。また周辺の住民は未だ帰れない状況が続いている。俺が生きている間に周辺は終息するんだろうか?
ちょっと ヒマつぶしにUFOキャッチャーに挑戦。たった100円で時計ゲット!でもブランドもなければ生産国の表示も説明書もない時計。意味不明の時計だなあ。キャッチするのはいいんだけど、その後邪魔になるんだよね。こういうのって!
12時過ぎにお昼の時間となり、レストランがオープン。券売機でチケットを購入する。一応カレーとスパゲッティーとサラダの3種類が食べ放題なんだそうな。一応カレーは甘口カレー、ビーフカレー、野菜カレーの3種類。スパゲッティーはミートソースとカルボナーラの2種類。サラダはレタスのみ。800円だから贅沢は言えないけど質素そのもの。味はまずくはないけど、そのまんまレトルトだってのが判る。まあ〜それでも頂きます。夕食も朝食も摂っていなけりゃ結構美味しいもんだ。2時間後の到着だからか、、、思ったほど利用するお客さんはいないみたい。
ほぼ定刻に大洗港に入港。荷物もまとめておいて いつでも車に戻れるようにしておけば、結構ギリギリまでデッキにて接岸の光景を見る事が出来る。案内放送が入ったのち車に戻ればいい。7月や8月と違って大洗も涼しい。ほとんど北海道と変わらないんじゃないかな?そう思ってしまう。それに沖合と違って風が気持ちいいし。
14時20分フェリーから搬出。とうとう茨城の地をプリウス君も走って行く訳だ。ここまで来ると感慨深い物は特にない。不思議なもんだなあ。
大洗町から水戸市に入って、水戸大洗ICから高速を利用して、混雑する水戸市内をパスする。この方が少し高速代はかかるけど、確実に早いもん。
高速を降りて国道50号線を埼玉方面に向かうと、、、セイコーマート!!!何か買っていこうか考えたけど、、、や〜めた!さっきまで散々食べてきたから。もちろん こちらのセイコーマートで売られている惣菜は水戸の工場で作っているはずだから、北海道の商品より微妙に味付けが違うと思うけど、、、。
筑波山が見えた所でガソリン補給!すごい!凄いなあ!プリウス君!根室のモダ石油で給油したあと、ひたすら苫小牧に向かい、洞爺湖周遊や支笏湖周遊まで行って今頃ガソリン補給なんて、、、。メーター読みで930kmも走ってくれた。それも38Lしか入れないのに!感心ししまった。このあと千葉県野田市を経由して埼玉の自宅に戻ったのは18時を廻っていました。プリウス君ごくろうさま!そしてありがとう!
本日の走行距離141km
編集後記
私としては何度となく北海道を旅行しています。旅行記を見れば判るかとおもいますが、マイカーを使った旅行は過去に一度も行っていませんでした。常にバイクでのツーリングか飛行機とレンタカーのセットでの旅行でした。一度はマイカーで北海道を旅してみたい。それは以前からの夢でした。今回そのチャンスに恵まれて行けることができました。

レンタカーと違い自分の車ですから車のクセや感覚、または自分の運転ポジションまで体にしみついています。これほど楽しいものなのか!初めて理解できました。フェリーでもバイクを積載するのとでは極端な差額でもなく、1名の旅行でもそこそこ楽しめるもんだってことも判りました。
しかしバイクにはバイクの良さがあり、決してつまらないものではありません。それぞれに楽しむツールとして役立てばそれぞれの旅の楽しさがあるのではないでしょうか?

それにしても、出発時にまさか仙台港から乗船できないなんて考えたこともなかったです。いままでの北海道旅行のなかで最大のパプニングだったかもしれません。それでも、臨機応変に対応してしまった私って!やっぱりマニアックですね。

これからも回数こそ減るかもしれませんが充実した北海道旅行は続けていきたいと思っております。
旅行記ご覧頂きありがとうございました。
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